経絡 keiraku
前回は「経穴(ツボ)」について書きましたが、今回は「経絡」についてです。
皆さんもこの「経絡」という言葉、耳にしたことがあるのではないでしょうか?
最近では本屋さんや、街のなかでも「経絡整体」とか「経絡リンパマッサージ」といった看板を目にすることがあります。
「経絡」とは一言でいうと、「気・血・水」といった、体のエネルギーとなるものを全身へ運ぶ通路で、全身に網目の様に張り巡らされています。
経絡は「内外を貫いて、上下を通す」といわれます。
この内外とは「内臓と体表」いう意味で、上下とは「頭から体幹や手足の末端」という意味です。
つまり体の隅から隅までを繋いでいるのが経絡です。
そして「気血」が経絡を通り全身へ運ばれることで、体は隅々まで栄養されるのです。
しかし経絡はときに、気血以外に病気も運んでしまいます。
例えば、風邪の初期では悪寒や発熱が現れ、その後お腹の調子が悪くなったりと内臓に関する症状が現れたりします。
中医学では、病気の原因が体の外から襲ってくるものを外邪といい、風邪の初期の悪寒や発熱が起きている時は、外邪がまだ体表に在ると考えます。ところが、その時点で治らないと外邪は経絡を通して体内に入り込んでしまい内臓に関する症状が現れると考えられています。
このように「経絡」も鍼灸治療を行う上ではとても大切なものです。
また、それらの反応が出やすい場所が前回書いた「経穴」です。
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